【米国株】世界経済との強い繋がりを示唆

米国株と世界経済の連動性

皆さん、こんにちは。本日は2024年の振り返りシリーズ第二弾です。今回は2024年一年間の株価を統計学的に比較してみたいと思います。

パパっちは理学療法士としてリハビリを提供する傍ら、医療に関する研究も行っています。自慢ではないですが、自ら研究し、発表した国際学会🇫🇷で賞をいただいた経験もあります。研究には統計が必須で、今回はその知識を活かして投資信託の相関関係を調べてみることにしました。相関関係を調べることで世界経済の繋がり(連動性)を完全までとはいかないですが、何となく把握することが出来ます。

相関関係を簡単に説明すると、2つのデータがどれくらい関係しているかを数値(相関係数)で表します。値は-1から1の間で示し、-1または1に近いと強い関係を表し、0に近いほど関係が弱いことを表します。

例えば、ある会社Aと会社Bの株価を比較するとします。この2つの株価が似た動きをする場合(Aが上がればBも上がり、Aが下がればBも下がる)、相関係数は1に近い「正の相関」があると言えます。逆に、会社Cの株価がAと逆の動きをする場合(Aが上がればCは下がり、Aが下がればCは上がる)、相関係数は-1に近い「負の相関」があると言えます。もし、会社Aと全く関係のない会社Dがあり、その株価がバラバラに動くなら、相関係数は0に近く「関係がない」と判断されます(言葉でイメージを伝えるのは難しいですねw)。

今回比較する商品は、我が家の主力であるS&P500(eMAXIS Slim 米国株式)と、近年大人気のオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)です。この2つの商品の基準価額を集計し、相関関係を分析しました。

米国株と世界経済の相関係数

S&P500とオルカンの相関関係を分析した結果、相関係数は0.99でした。0.7~1.0は「強い正の相関がある」とされていますが、0.99は特に強い相関があると言えます。この結果から「2024年の米国株と世界経済はかなり強い繋がり(連動性)があった」と言えます。

今回比較したS&P500は米国のみの株式です。一方、オルカンは全体のうち62.3%を米国株式が占めています(2023年9月末現在)。その他の世界株式が占める割合は38%程度です。しかし、世界株式の割合が低いとしても、これだけ相関係数が高いということは、世界経済が互いに強く結びついているからだと言えそうです。

S&P500は米国株式の指標ですが、米国経済は世界経済において重要な役割を果たしており、米国市場の動きが他国の市場に波及することはよくあります。

書籍などにもよく書かれていますが、世界経済のグローバル化により、多くの企業が国際的に事業を展開しています。このため、米国市場が好調なら、全体的に株価が上昇する傾向にあります。逆に、米国市場が低迷すると、それが世界経済全体に悪影響を及ぼし、株価が下落することもあります。

したがって、これだけの高い相関係数が算出されたのは、単にデータの構造だけでなく、世界経済が相互依存している現実を反映していると考えられます。ただし、今回使用した基準価額は2024年一年間のみのデータです。そのため、今回の結果は過去の連動性までも表しているわけではありませんので注意してください。

まとめ

⚫︎米国株と世界経済の連動性を統計学的に調査しました

⚫︎S&P500とオルカンの相関係数は0.99と、非常に強い相関が認められました

⚫︎調査結果から、米国株と世界経済は互いに強く結びついていることが示唆されました

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読者の皆さまが、少しでも豊かになりますように!

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